図面の進化?

建築するのに図面が必要ですよね
この図面が最近はコンパクトになってきました
(最近って20数年前からだけど)

私がこの仕事を始めた頃は、手描きが主でした
図面サイズもA2~A1が主流
私たちのことを「生き残った最後の手描き世代」と呼んでください(笑)

社名入りのトレーシングペーパーに鉛筆を落とします
0.5のシャープペンを使うなら5本の線が描けるようになりなさい
とセンパイに厳しく指導され、やればできるようになるものですね

裏を返してハッチングや薄墨を入れていきます
修正がすぐにできるようにという智恵です
(CAD図面ではレイヤーを使ってもっと細かく設定ができますね)
図面はコピーするでなく、焼くと言っていました

今はコピーするとは言っても焼くとは言わないですね

当時は、今でいうコピーを白焼き、通常のジアゾ式の青い図面を青焼きと言っていました
青焼きにも2種類あって(もしかしたらそれ以上?)
非常にアンモニア臭く、一定の温度まで温めないと使えない大型の器械から
普通の事務所にも置けるスイッチ押せばすぐにモーターが回って焼けるものがありました

質は前者の方が圧倒的によかったです
線も綺麗ですし、紙が丈夫
しばらくアンモニア臭が抜けないのは参りましたけど

 

 

今ではCAD図面が主でです
私が手描き図面を描けるというとビックリする方もいらっしゃいます
(でも、建築士の試験は相変わらず手描きなんですけどね)

標準図面サイズはA3
普通のプリンターで何度でも出せるようになりました

昔を思い出すと
「図面は丁寧に扱いなさい」
と先輩に言われ
「図面がなってない」と
せっかく描いた図面に大きくバッテンされて
泣いたこともあります
どれもいい思い出・・・
うふふ
昔を懐かしんでいるバアさんになりきってしまいましたね

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