「名前のない家事」と現場監督の相関性について思ふ
以前に投稿した私の考察ですが、読んでいていい内容だと思ったので再投稿しました
巷の記事を読んでいると
「名前のない家事」に振り回されるのって殆どが奥様。
旦那様は、洗濯・掃除、と言ったらそれをやるだけ。
これはね、家事の範囲の認識の違いからくるのですよね。
例えば、洗濯と言ったら
・洗濯機に洗濯物を突っ込む
・洗剤を入れて洗濯スタートのスイッチを押す
・洗い上がった洗濯物を干す
これだけだと思ってると、そりゃ奥様がキレるわな。
洗濯というものは
洗濯機に洗濯物を入れる前に
・洗剤の残量とストックを常に確認して必要なら買ってくる
・洗剤の置き場所が雑然とならないよう、整理整頓する
・洗濯するものを選別して、一緒に洗わないよう区別する
・必要ならネットに入れる。
・洗濯層に糸くずがついていないか確認し、軽く中を拭き取る
また、洗濯が終わった後、干すときも
・洗濯物同士が重ならないよう等間隔で干す
・Tシャツ、スエットなどは首周りが伸びないよう下からハンガーを通す
・靴下はペアにしてピンチで止める
・Yシャツの特に首周りは変なシワができないように整えながら干す
・洗濯シワは伸ばす
・洗濯物が飛ばされないようピンチで固定する
・残った洗濯ばさみを室内に戻す
ざっと挙げただけでもこれだけの作業が追加されます。
だから、「洗剤がないよ」と言われると頭に来るのです
洗剤の残量くらい把握して、無くなる前に買って来いよ!
となるのです。
これに加え、シワが付くような干し方をされていると
・旦那が見ていない隙に洗濯をやり直し、もう一度干す
という作業が増えます。
これって手間を増やしているだけ!?
驚きました?
この追加作業、結構な割合で実際にあるお話です。
よく、建築の現場では「段取り八部」と言われます。
段取りさえしっかりしていれば、
当日は監督がついてなくても、それ相応に工事は滞りなく進んでいきます。
よい、と言われる監督さんはその「段取り」がうまいのです。
「段取り」とは、
次に必要なことが何かを予測し、それについての対策を立てることです。
職人さんの手配、材料の手配、前の工程の完了
こういったことに加え、起こりえるアクシデントを予め予測します。
例えば、交通渋滞で材料が届かないかも、と思ったら
前日までの入荷にする。
電気が必要なのに引込が無かったら、
発電機を用意し、燃料を手配します。
仕事上では「〇〇工事」と一括りにされていても、
その裏には様々な作業があるわけですね。
また、現場監督の仕事はこういうこと、と認識されているからいいけれど
これが、若し、
オレは建築現場で大工をやっているけど、監督は何の工事もしないでただ居るだけ
と言われたら頭に来ませんか?
そういわれるのでしたら、
だったら、発電機の手配、材料の手配、次の職人さんへの指示引き継ぎ、官公庁への届け出、産業廃棄物の処理まで自分だけでやってみろよ!
と、売り言葉に買い言葉となってしまいますね。
これが「名前のない家事」で主婦の仕事が減らない原因でもあり、パートナーに一番理解して欲しい事項なのです。
世の出来た主婦は、うまくパートナーを誘導して、気持ちよく家事を舵とる名人なのですね。(ダジャレのつもりです。笑ってください)
#100blogs 【3/100】18/03 【13/100】23/4更
投稿者プロフィール
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一級建築士・住まいづくりナビゲーター
沖縄生まれ
子ども3人
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