布製の基礎?そんなのあり?

さてと、建物の基礎のおはなし(はじまりはじまり)
小規模建築物(住宅含む)によくある基礎が
布基礎(ぬのぎそ)です

ところで、布基礎って、布製の基礎と思ってませんか?
そんなの世界中探しても見つからないですよ

こんなひらひらする繊維で出来た布生地が建物から出てきたら

欠陥住宅だ~
と怒鳴りこまれる確率120%です

それはさておき、布基礎とはこんなものです

この写真は土間コンクリート施工後ではあるんですが
断面を見ると逆T字になっているコンクリートが連続しているものです

これは「鉄筋コンクリート」で作ります
布製でないのはひとめでわかりますよね

上物が木造であっても「鉄筋コンクリート」を使います

大昔は石であったりするんですが、さすがに現在では鉄筋コンクリートを使っていますね
地面の中に隠れるからといっても、基礎って一番大事な部分です
鉄筋も決められた量以上に入っていますよ
逆T字の形をしていて、上の平均台のような部分に上屋が乗っかるわけです
そして、上からかかる建物の重さや、地震時にかかる横からの力などを上手に支えるわけです

えっ?うちはそんな立ち上がったコンクリートなんて、使ってなかったよ
と言われるアナタ
安心してください

実は、木造で使われる基礎のには、布基礎の他にもベタ基礎というのもよくあるのです
ベタ基礎というものは、見た目には、ただ真っ平にコンクリートを流し込んだだけ
立ち上がりとかはないけれど、
なんていうのかな~まるでイカダのように底全体で建物を支えます

しっかりと鉄筋も入っていて、これも基準が決められているんですよ

布基礎とベタ基礎、どっちが優れているということはないのです
土地の地面が支える「地耐力」、建物の重さ、構造、規模とコストを計算して決定します

というわけで「布基礎」といっても「布」を使っているわけではない
ということを説明いたしました

 

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