トイレやお風呂の段差解消にグレーチング

沖縄のトイレは
水洗いを前提としたタイル張りの床が多くあります。
この場合、水返しを考えて数センチトイレの床を下げるのが多いです。

ところが、

ときに、公庫の基準だとか介護保険だとかで
入口に段差が付けられないこともあります。

かくいう我が家も、公庫融資(イマドキそんな・・・)なもんで
いろいろと条件が厳しかった。

その中にね、浴室、玄関、畳コーナー以外の段差は認めない、とあったんです。
いわゆるバリアフリーの住宅を作りなさい、てなことで。

床の上にスノコを置いて段差解消すると話ししてもそれは不可でした。
新築で家を建てるなんてほとんどが30代なのですが、
その年代でバリアフリーは現実的でなかったのです。

何度も話し合いをしたのですが、一向に認められませんでした。
扉があると畳コーナーと認められないと言われ、
これも泣く泣く和室を取りやめました。

こういう事情で、我が家は、トイレのタイル貼りをやめて
フローリングの床にしたという経緯があります。

冒頭で書いたように、
ここ沖縄では、トイレは水洗いするために、タイル貼りがあたりまえという地域です。

そういった生活習慣ですので、
親戚から、水洗いしないトイレは汚い、なんて言われたりもしましたよ。
ま、今ではフローリングのトイレが気に入っているんですけどね。

バリアフリーの何が問題かっていうと
水洗いすると、床の水が、部屋の中に入ってきてしまうんですね

それを防ぐための方法として
入口にグレーチングを設けることがあります

(画像はメーカーさんからお借りしました)

これねぇ~厄介なことに、技術がおぼつかない下手な業者が施工すると
大変な目にあいます。

グレーチングで排水するからと
指示していた排水を勝手に外してしまうし、
せっかく付けたグレーチングが、開口部全体を覆っていないし・・・

そんなんでイタイ目にあったこともあります。

ここもきちんと管理しないと
後で修正する方が大変なんですよ。

例えば水勾配
最低でも1/100はほしいところです。
つまり1メートルに1センチの勾配です。

これを1/200しかとらなかった場合
(つまり1メートルに5ミリの勾配)
場所によっては勾配が取りきれずに
水たまりが出来ます。

そしてグレーチングですが
排水しきれなかった水をせき止めるのが役割です。

簡単に絵を描きましたが
基本の排水をここでまかなってはいけません。

このように、水の勢いで、お部屋の中にまで浸水してきます

グレーチングも排水溝も、役割を知らないと、
手抜きしていないはずが手抜きしてしまった
ということになりかねませんよ~

 

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【4/100 2020/06】