予算の都合で二階のトイレをやめましたー優先順位はここじゃないです！

2階建てを計画するとき、トイレをどうするか、結構悩みますよね。
よく聞かれるのが
「予算の都合で二階のトイレをやめました」

いやいや、それは違うでしょ！
家族の安全のためにそれは考え直してよ！

よくある住宅の間取りで、1階にリビングと水周り、2階に寝室、というものがあります。
総二階で凹凸なしで造ると確かに予算は抑えられますね。
予算を抑える方法はいくつかありますが、やっちゃいけないことのひとつとして

2階のトイレをやめる

ということがあります。

あのね、よく考えてよ。
夜中、トイレで目を覚まして、暗い中を寝ぼけたままで階段を降りるの？
踏み外してしまったら大ケガ、下手すると死んでしまうような事故の原因だよ。

新築の計画時に、コストダウンを考えていたクライアントに
2階のトイレをやめたら50万円ほどお安くなります。
と言われて、旦那様がその気になったそうな。

事実、階段からの転落事故で年間500人もの命が失われています。
死亡しなくても、大ケガでかかる損失は50万円では済まないのです。

よく、仕事ではリスクマネジメントという話がありますが、
家の中のリスクマネジメントもしっかりしたいですね。

 

そして、もうひとつアドバイスですが、
二階に洗面所などを設けない場合は、是非、手洗い器を設置した方がいいです。

タンクに手洗い器などが付いている場合もありますが、
純粋に水道があるのが好ましいです。

というのも、例えばですが、
・夜中に子どもが嘔吐したとき、すぐにタオルを洗ってこれる
・寝る前の歯磨きで、階段を降りたくない
・普段の雑巾がけですぐに雑巾が洗える
とにかくメリットだらけなんです。

私が相談を受けたお客様のお話ですが
施工業者に、二階のトイレには技術的に手洗い器が付けられない、
と言われたそうです。

そんなバカな～ということで、細かく説明したうえで、
給水、排水が取れているので、工事費自体そうかからない、ことを説明し、
ついでに品番まで指定したら、施工可能ですと返事が来たそうです。

その業者さん、どうしてそんなウソをついたのか不明ですが
手洗い付きロータンクが余っていたとしか考えられなく、
そんな理由で一生ものの家を不備だらけにするのはなぁ

 

デザイナーズや最新設備を売りにする設計者も居りますが、
私が大事にするところは、

家は安心してくつろげるところじゃなきゃ！

ということですね。

 

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